富士フイルムのミラーレス一眼カメラが他のミラーレス一眼カメラと違うところ。
こういう話になると、画質がどうとか解像度がどうとか画素数がとかっていう話になりがちなのです。
消費者無視のガラパゴス化競争は携帯電話の時代に終わらせたはずです。
富士フイルムミラーレス一眼カメラの一番の勝負所はそこではありません。
富士フイルムミラーレス一眼カメラが富士フイルムミラーレス一眼カメラであるために欠かせないところ。
それは、フィルムシミュレーションシステムです。
フィルムシミュレーションのクラシッククロームが使いたいから富士フイルムのミラーレス一眼カメラを選ぶ。
という感じです。
他のメーカー同様の設定はあります。
- キヤノンのピクチャースタイル
- ニコンのピクチャーコントロール
- ソニーのクリエイティブスタイル
- オリンパスのピクチャーモード
- パナソニックのフォトスタイル
でも「キヤノンの Fine detail が必要だからキヤノンを使ってます」とか「ソニーのビビットを使うためにソニーのカメラを選びました」という人はどれくらいいるのでしょう。
当たり前ですがクラシッククロームは富士フイルムのミラーレス一眼カメラにしかありません。
単なるスタンダードやビビットというのではなく、フィルムをシミュレーションする。
でも、フィルムを忠実に再現するのではなく、フィルムのコンセプトを再現するという感じなのだそうです。奥深すぎ。
フィルムメーカーだからこそできる考え方です。
- フィルムシミュレーション "クラシッククローム"
- Film Simulationの世界#1
- Film Simulationの世界#2
- Film Simulationの世界#3
- フィルムシミュレーショの世界#4
- フィルムシミュレーションの世界#5
- Film Simulationの世界#6
- 新フィルムシミュレーション "ACROS"
- Fシミュレーションの進化
- X-H1開発秘話 #4 - ETERNA
- X-H1開発秘話 #5 - ETERNA Pt.2
- X-Pro3 Stories, #2 銀塩フィルムから学ぶ
FUJIFILMは、カメラメーカーでありフィルムメーカーでありプリントメーカーだった。プリントという最高のFeedbackが莫大にあった。しかもそれが出来るまでのプロセスは全て把握できるのだ。
17.7mmという非常に短いフランジバックを利用して、Xマウントユーザーの中には、マウントアダプターでOld Lensを使っている方が多い。そんなときに、”ASTIA”はとても使える。最新の光学技術・加工技術を前提に設計された現行のXFレンズでは、コントラストの不足を感じることは少ないだろう。
そもそもFUJIFILMは”カメラメーカー”であるが、”写真メーカー”である。カメラメーカーは、そのカメラの品質に責任を持つべきだ。しかし写真メーカーは、そのカメラとそのカメラで撮れた写真の両方に責任を持つ。
つまり、写真メーカーは、”どんな写真を目指しているのか?”という思想を持っていなければならない。
FUJIFILMのJPEG、Film Simulationはひとつの答えだ。
今日も元気に楽しく