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ミラーレス一眼と一眼レフの違い。結局どっちがどうなの?

もっとキレイな写真を撮りたい!
と思ってデジタルカメラを買おうと考える。
まずコンパクトデジカメなのか一眼カメラなのかを検討するかと思います。

「コンパクトデジカメも綺麗だけど、それなら iPhone のカメラでいいじゃん。」
と撤退する人と、
「どうせなら、一眼カメラですっごいきれいな写真を撮ってみたい。」
と盛り上がる人と
2つに分かれるような気がします。

そんな理由もあってか、コンパクトデジタルカメラの売れ行きはなかなか難しいところがあるようですね。

で次に迷うのがタイトルの通り、ミラーレス一眼一眼レフの違いって何? というお話になるわけです。毎月の検索ボリュームも大きいので気になってる人が多いのでしょうね。

ミラーレス一眼と一眼レフの違い

で、何が違うのかです。誰が見てもすぐわかる違いは

  1. 大きさ
  2. 重さ

ですよね。

一眼レフカメラはスナップ撮影、お散歩フォトなんかで持ち運ぶにはかなり大きく感じます。一眼レフを選んでしまった人の中には「結局 iPhone しか使ってないじゃん」というケースが多いかもしれません。

ミラーレス一眼は小さくて軽く、常にカバンにポンと入れておけるほどのサイズのものもあります。でもそれ高級コンデジより画質が低いやつかもしれません。

自分が撮りたいと思ってる写真、好きなイメージの写真を撮っている友人・知人がいれば、その人の使ってるカメラ・レンズが何かを聞いてみるのが1番です。

また、カメラは「何に使うの?」ということをしっかり考えて選ぶことが大切です。カタチや軽さ、メーカーで選ぶのではなく、しっかり違いを理解しておきましょう。

ミラーレス一眼と一眼レフが大きく違うのは2つ

  1. 構造の違い
  2. ファインダーの仕組みの違い

この2つの違いが大きさ、重さ、使い方の違いを生み出しているといえます。

構造の違い

具体的には反射ミラーの有無です。一眼レフのカメラボディの中には反射ミラーがあり、ミラーレス一眼にはありません。とても大きな違いです。

ファインダーの仕組みの違い

ファインダーとは、写真を写すときに覗く小さな窓です。一眼レフのファインダーは光学ファインダー、ミラーレス一眼のファインダーは電子ファインダーです。これもとても大きな影響があります。

構造の違いが生み出すカメラの差

一眼レフの反射ミラーは、レンズに入ってきた光を反射させて「ファインダー」と「イメージセンサー」に映し出す役割があります。

ミラーレス一眼は、レンズに入ってきた光を電子情報に変換して「ファインダー」と「イメージセンサー」に伝えて再び電子情報を映像化します。反射ミラーは必要ありません。

もちろん実際にはもっと複雑なんですけど簡単に説明しました。「イメージセンサー」というのは、昔のカメラで言うところの「フィルム」にあたる部分です。

レンズから入ってきた光は「イメージセンサー」で電子化されるんですね。その部分は一眼レフもミラーレス一眼も大差はありません。

差があるのは「ファインダー」の方だということになります。一眼レフのファインダーは、光をそのまま映し出すので「光学ファインダー」と呼ばれ、ミラーレス一眼のファインダーは、電子化された液晶表示なので「電子ファインダー」と呼ばれています。

光の速さが速いのは、みなさんよくご存じです。光をそのまま像として見る一眼レフの光学ファインダーは速い。オートフォーカスも速い。

※一眼レフも液晶表示させる場合は画像処理が加わるので、速さのメリットはなくなります。ミラーレス一眼と同様に遅くなります。

一方、ミラーレス一眼の電子ファインダーは、写真データとして完成させた像を液晶に映し出すので時間がかかります。フォーカスが変化する度に映像化処理してファインダーに映し出します。だからオートフォーカスも遅くなります。

※液晶ファインダーがないタイプのミラーレス一眼は、液晶モニターが替わりになります。

但し、これは悪いことばかりではありません。完成された映像に処理してから映し出すので、写真の仕上がりを確認することが可能です。初心者〜中級者にはとてもありがたいことです。

一眼レフは、知識と経験で写真の仕上がりを頭の中に描く必要があるのです。パソコンで画像処理してみて、やっと仕上がりが確認できます。それは昔のフィルムカメラに似ていますね。

写真の仕上がりを自分の思い描いたイメージ通りに近づけるためには、RAW形式のデータで撮影後、パソコンでRAW現像という処理をすることが多くなります。フィルムカメラ時代の印画紙へのプリント作業に似ていますね。

この撮影から完成写真までのワクワク感を味わいたい人にとっては、一眼レフを選択する大きな理由になるのではないでしょうか。

一方、先ほども書きましたがミラーレス一眼は、撮影前(撮影時)に写真の仕上がりが確認できます。その仕上がりというのは、カメラ本体が画像処理(RAW現像)した画像です。

写真編集していないわけではなく、カメラ本体にお任せの写真編集をした仕上がりです。

ということは、カメラの写真編集技術が好きかどうか、自分が気に入る写真編集処理かどうかがカメラを選ぶ基準になってきます。

これは、カメラ購入後に後から変更できるモノではないので、カメラを買う前によく確認する必要があります。

カメラメーカー毎に、画像処理エンジンは異なります。同じメーカーでも最新機種には最新処理技術が投入されているので異なります。

もし、ご自身で画像編集(RAW現像)をする予定がないのであれば、カメラを選ぶときに画像処理エンジンを必ず確認してください。画像をどんな風に表現するかが全く違います。

この選択を間違うと、どんなに上手く撮ってもお気に入りの写真にはなりません。既に間違って買ってしまったという人は、RAW現像で自分の世界を楽しんでみるのもオススメです。

一眼レフを選ぶ理由あるの?

というところですが、もし昔のフィルムカメラ時代のようなワクワク感を重視するのであれば一眼レフしか選択肢はないのかもしれません。

でも、一眼レフなのに液晶モニターで仕上がり確認するのであれば一眼レフじゃなくて良いのではないかと思います。

それから、よく聞く話として「一眼レフはレンズの種類が豊富」というメリット。でも普通はそんなにレンズ必要ないですよね。標準レンズとお気に入りのもう1本くらいあれば十分じゃないでしょうか。そして、ミラーレス一眼のレンズもかなり揃ってきています。

プロなら一眼レフ?

知識と経験で仕上がりが描けるレベルのプロなら良いでしょうけど、そうでないならどうでしょう? 仕事で使っていいのかな? 「イメージ通りじゃないけど...」と思いつつクライアントに納品しますか? RAW現像でイメージ通りに写真編集する技術も必要になると思います。

改めてフィルムカメラのプロって凄いよなぁ。と思います。

プロにも2種類ある。プロカメラマンとプロ写真家。クライアントの前で仕事をするプロはキャノンかニコンでなければクライアントが不安になる事があるので、カメラで勝負する(ことも求められる)カメラマンならキャノンかニコンの一眼レフで決まり。写真で勝負する写真家ならカメラは何だって良いのでございます。

結局、オススメはミラーレス一眼

いろいろ書いてきましたが、結局の所、初心者〜中級者にはミラーレス一眼がオススメという事になります。

どんなレンズでどんな設定でどう撮ればどんな写真に仕上がるのかが身体にしみ込んでから一眼レフのワクワク感に挑戦するというのがベストではないでしょうか。撮ったときに液晶モニターで仕上がりを確認する撮影方法であるなら、一眼レフのメリットは、ほぼ無くなくなります。

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