昨日、写真を撮るときの情報量コントロールについて書きました。
情報量のコントロールを意識するとレンズ選びの大切さが判ってきますというお話。
そう言われてもピンと来ないかもしれません。
今回は、レンズの違いで写真の情報量にどんな変化があるのか感じて頂けるような記事を書きます。
気持ちよく撮影するための条件
レンズ選びのヒントになるかと思います。
自分が撮りたい写真とレンズがピッタリな相性ならば気持ちよく撮影できます。
逆に、自分が撮りたいと思っている写真に対してレンズ選びがミスマッチしていると撮影が苦にしかなりません。
レンズの種類のおさらい
レンズの種類について、改めて復習しておきましょう。
大きく分類すると
- 広角レンズ
- 標準レンズ
- 狭画レンズ(望遠レンズ)
の3分類。
レンズには画角があります。
フレームに入る範囲です。
広角レンズが約90度、標準レンズが約45度、狭画(望遠)レンズなら約20度。
自分の両腕をその角度に合わせてみてください。
なんとなくどれくらいの範囲をキリトルかイメージが湧くはずです。
画角が狭ければ、情報量が少なくなります。
画角が広ければ情報量が増えます。
理解できるでしょうか。
頭で理解するだけでは実践で活かせません。
参考になる写真を見ることで解りやすくなります。
レンズの画角イメージを掴むためにインスタグラムが便利
そんな時に便利なツールがあります。
インスタグラムです。
インスタグラムはグーグルに並ぶ検索ツールになっています。
ハッシュタグを使って、知りたいこと、行きたい場所、見たいものと出会うことができます。
カメラ好きのインスタグラマーさんたちは、自分のレンズ名のハッシュタグを付けて投稿してくれています。
それを利用します。
標準レンズの画角
画角45度程度
例えば、最も扱いやすいレンズの標準レンズ。
富士フイルムでは神レンズとも呼ばれている[XF35mmF1.4]で撮られた写真には #xf35mmf14 のハッシュタグで見つけることができます。
カメラをはじめた頃には、この画角が基準になります。(なかにはそうでない人もいます)
この画角の写真をよーく眺めてみておきましょう。
だいたいどれくらいの情報量になっているのか感じ取れるようになってください。
XF35mmF1.4
画角のイメージが掴めますか?
なんとなく見慣れた感覚の画角ではありませんか?
狭画(望遠)レンズの画角
画角20度以下程度
では続いて情報量の少ない狭画レンズ、富士フイルムでは[XF90mmF2]のレンズです。
ハッシュタグは #xf90mmf2 です。
XF90mmF2
情報量が少なくなった感じです。
掴めますか?
広角レンズの画角
画角90度程度
逆に情報量の多い広角レンズはどうでしょう。
富士フイルムでは[XF16mmF1.4]のレンズになります。
ハッシュタグは #xf16mmf14wr です。
XF16mmF1.4
かなり情報量が増えました。
掴めますか?
3つの画角感覚を掴む
まずはこの3つの画角の感覚を掴むことが大切です。
標準の画角をもう一度見てください。
主役がしっかり引き立っているはずです。
この画角は主役を引き立たせる意識が働きやすいのです。
だからカメラ初心者でも主役が解りやすい写真になりやすいのです。
初めてのレンズは標準レンズがオススメというのは、そんな理由もあるからです。
狭画の画角に慣れていない場合、カメラのファインダーを覗くと狭すぎてどうすれば良いのか戸惑うかもしれません。
情報量が少なすぎる写真になりがちです。
被写体から少し離れることで情報量を増やすことができます。
カメラをはじめた頃は「あと一歩二歩被写体に近づくのがポイント!」と教えてもらう事があるかもしれません。一般的な標準レンズやそれより少し画角が広い準標準レンズでは、あと一歩二歩近づいた方が良いという場面が多くあります。スマホカメラは準標準(準広角)のレンズなので一歩二歩近づく方が良いレンズです。でも被写体に近づくのってけっこう勇気がいるんですよね。
狭画(望遠)レンズの場合は一歩二歩離れることで情報量を増やすことができます。
広角レンズの場合は、情報量が多すぎて主役が定まりにくくなります。
カメラの高さや上下の向きでかなり写真のイメージが変わります。
慣れが必要です。
画角を広げる、狭める
撮りたい写真の画角は人によって異なります。
カメラ初心者は標準レンズが使いやすいとしても、自分が撮りたい写真の画角とズレていたら意味がありません。
だからいろんな画角の写真をたくさん見ることをオススメします。
また、始めの頃は標準画角がしっくりしていたけれど、もう少し情報量が欲しくなってきたと感じることがあるかもしれません。
逆にもっと情報量を少なくしたいと感じる人もいるかもしれません。
そうなったら、画角を広げたり狭めたりすることも検討します。
標準から狭画では差が大きすぎます。
標準から広角も同様です。
その間にもレンズがあるので確かめてみると良いでしょう。
レンズ毎のハッシュタグを並べておきます。
自分が撮りたい写真の画角を知るのはとても大切です。
それを知った上でどの画角が合うのか探してみると良いです。
実際にファインダーを覗いて確かめてみたいのであれば富士フイルムサービスステーションのレンズレンタルサービスがオススメです。
何種類も借りると大変です。
画角を確かめるだけであればズームレンズを借りると良いでしょう。
標準から広い方が気になるなら「XF16-55mmF2.8 R LM WR」か「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」を、狭画の方が気になるなら「XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」がオススメです。
もちろんこれと決めているのであれば単焦点1本でも良いでしょう。
なんと当日返却ならレンタル料無料なんですよね。
レンズだけではなくカメラ本体を借りることもできます。
レンタル対象機種にX-T30が入れば私も試しに行こうと考えてるのですがまだのようですね。
わたしは「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」を持っているので広角から標準の画角を試してみることができます。
18mm、23mm、35mm、55mmの所にメモリが書かれてあるので確かめるのに便利です。
18mm
23mm
35mm
55mm
画角(焦点距離)が変わると伝わる情報量が違いますよね。
あなたはどの画角で撮りたいですか?
まとめ
レンズ選びのヒントになりましたか?
自分が撮りたい写真とレンズが相性ピッタリならば気持ちよく撮影できます。
逆にレンズ選びがミスマッチだと撮影が苦にしかなりません。
レンズの違いで写真の情報量にどんな変化があるのか感じて頂けるような記事を書きました。
自分が撮りたい写真の画角を掴むためにはインスタグラムが便利です。
今日も元気に楽しく