イメージどおりに夕暮れの色を撮りたいならホワイトバランスを設定しよう。
晩夏の夕暮れ
夕暮れ時の空の色がなんともいえないファンタジックな季節です。
そのファンタジックな世界をどうすれば写し撮ることができるのか。
カメラで撮ってパソコンでひらいてみるとどうも違う。
もっと空は紅かったはず。
いや紫っぽかったかな。。。
なんてことを経験した事があるかもしれません。
スマホのカメラだからかな?
コンパクトデジカメだからかな?
一眼だったらイメージ通りに撮れたのかな?
そう思うかもしれません。
または、一眼カメラだけどイメージ通りに撮れてないよ〜!
そういう人も少なくはないのかもしれません。
カメラの問題ではないと言うことです。
なぜ、見たときの印象と異なる写真になってしまうのか?
なぜ、あの時の空の色を再現できないのか?
それは、カメラとあなたが他人だからです。
いや、カメラは人じゃないから他物ですかね。
そもそも、カメラとわたしが別々なのは当たり前じゃないですか!😖
と怒らないでくださいね。
カメラが見ている世界とあなたに見えている世界は違うということです。
だから、あなたに見えている世界がどのような世界なのかをカメラに伝える必要があるのです。
それを伝えるための機能がカメラには備わっています。
ホワイトバランス
ホワイトバランスという機能です。
聞いたことはありますか?
カメラには[WB]と表示されているかもしれません。
White Balance の頭文字をとって[WB]です。
これは、あなたとカメラがコミュニケーションするための機能の1つです。
あなたとカメラは異なるコミュニケーション言語を使います。
理解し合うために翻訳機が必要になります。
色のイメージを理解し合うための翻訳機がホワイトバランス[WB]です。
通常、ホワイトバランスは、オート[AUTO]に設定して撮影しているかと思います。
普段の撮影シーンでは、それで問題無かったかと思います。
何も伝えてくれないあなたの気持ちを察し、カメラが適切に色を決めてくれています。
カメラはあなたを理解しようと必死に努力しています。
ありがたいことです。
そのカメラの愛に感謝してホワイトバランスオートを使いましょう。
ただ、特別なシーンの場合は意見が食い違ってしまうことがあります。
誤解というやつですね。
互いの関係は誤解からすれ違いが生まれます。
ちゃんと思いを伝え合えば理解し合えるのに。。。
いつも何も言わなくても判ってくれるから。
そう、普段の情景であればそれで問題は起こらないのですが、特別なシーンではうまくいかないことがあります。
そうやってカメラに甘えすぎてばかりではいけません。
ちゃんと、向き合って伝えてみましょう。
あなたにはどんな風に見えているのか。
あなたが見ている世界はどんな世界なのか。
これは、ホワイトバランスオートで撮影した夕暮れ時のベランダです。
ちなみに、カメラは FUJIFILM X-E2 です。
これだけを見ると何も問題が無いように思います。
その時、わたしが見た世界を知らないのだから当然です。
私が見た印象では、アウトフォーカスした背景の町並みもトウガラシの葉も朱かったんです。
「カメラさん、ぜんぜん、違うよ〜!」
でも、カメラは何も悪くはない。
そこで、ホワイトバランス機能を使ってカメラに伝えてみる。
イメージが近づきました。
ホワイトバランスを[晴れ]に設定して撮りました。
カメラのメーカーや機種によって異なりますが、ホワイトバランスはいくつかの設定が用意されています。
FUJIFILM X-E2 の場合なら
晴れ、日陰、蛍光灯1、蛍光灯2、蛍光灯3、電球、水中
という基本設定(プリセットホワイトバランス)があります。
いくつかあるので、どれを選べば良いのか迷うかもしれません。
このとき[晴れ]を選んだのは、実際に晴れた夕暮れ時だったからです。
迷ったときは、そういうことで良いのかもしれません。
ホワイトバランス[晴れ]でOKと思えばそれで良しとします。
もし、まだ違うなぁと思ったときにはカスタムホワイトバランスという手があります。
ちょっと複雑な話になってしまいそうなので、カスタムについてはまた別の機会があれば書いてみたいと思います。
最終的に私が見た世界に近いホワイトバランス設定になったのがこちらです。
改めて3枚の写真を見比べて見てください。
どれも同じようでなんだか違う。
そう思いませんか?
カメラに思いを伝える事は大切なことだと思います。
カメラは、それを待っています。
今日も元気に楽しく