ファインダーで見える範囲
ファインダーを覗いたとき、見える範囲を広くしたり狭くしたりする。
一眼カメラは、レンズを交換するカメラです。
ざくっと言えばです。
カメラ屋さんに行くと、いろんな種類のレンズがたくさん並んでいます。
そんなにレンズの種類って必要なの? と疑問を持ったことがあるかもしれません。
レンズの値段はそれほど安くはりません。
簡単に何本も買うなんてわけにはいきません。
ズームレンズなら1本で事足りるのではないか?
と考えて、ズームレンズがセットになったカメラを買ってしまいがちです。
始めからズームレンズがカメラに固定されていればレンズ交換なんてしなくて済むのに。
レンズを交換することにどのような意味があるのでしょうか?
この記事ではそんな疑問にお答えしていきます。
フレーム
![フレーム](https://htmt41.com/wp-content/uploads/20160715-1280px-1.jpg)
カメラのファインダーを覗くと四角く切りとられた向こう側の景色が見えます。
4:3とか3:2、16:9などの比率の四角い枠。
フレームといいます。
通常、人間の目は横に2つ並んでいます。
サイズ比率が横長の写真が多いのはそのためです。
その四角いフレームの中に向こう側の景色が見えるのですが、フレームに入る範囲は決まっています。
フレームの外側を見ることはできません。
フレームの外側を見ることができないと書きました。
が、レンズの種類を替えることでフレームに入る範囲を広くしたり狭くしたりすることが可能なのです。
フレームに入れる範囲を広くしたいか、狭く部分的に切りとりたいかは撮る側の意識で違ってきます。
切りとる範囲、フレームに入れる範囲を変えることで写真の印象、メッセージは変化します。
そこでフレームに広く入れるためのレンズ、狭く切りとるためのレンズなど様々なレンズがあるのです。
ミラーレス一眼カメラのレンズを交換する目的は、フレームに入れる範囲を撮影者のイメージに合わせること。
レンズの分類
レンズをフレーム範囲で分類すると以下のようになります。
- 広角レンズ
- 標準レンズ
- 狭画レンズ
広角レンズ
![フレーム](https://htmt41.com/wp-content/uploads/20160715-0359-1280px-1.jpg)
広角レンズは、広い範囲をフレームに入れるためのレンズです。
人間の目では意識の外にある範囲までフレームに入れるようなレンズもあります。
普段見ている世界と違うので上手く使えば印象的な写真を撮ることができます。
標準レンズ
![標準レンズの画角](https://htmt41.com/wp-content/uploads/20181130-9555-1280px-1.jpg)
標準レンズは、普段見ているような範囲をフレームに入れるためのレンズです。
見慣れた範囲なので使いやすいレンズです。
標準レンズならミラーレス一眼カメラが初めての人でも扱いやすいのでオススメです。
狭画レンズ
![狭画レンズの画角](https://htmt41.com/wp-content/uploads/20190222-0899-1280px-1.jpg)
3つ目の「狭画レンズ」というのは聞いたことがないかもしれません。
一般名称としては「望遠レンズ」と呼ばれています。
それならご存じですね。
狭画レンズは、狭い範囲を部分的に切りとるためのレンズです。
人の目というのは面白いもので見えている範囲より狭い範囲を意識することができます。
そんな表現を可能にするのが狭画レンズ(望遠レンズ)です。
画角
![レンズの画角](https://htmt41.com/wp-content/uploads/20190411-レンズの画角.001.png)
レンズにはそれぞれ決まった画角があります。
フレームの中に切りとる範囲の角度です。
例えば富士フイルムの広角レンズ XF14mmF2.8 というレンズの画角は 90.8度です。
標準レンズ XF35mmF2 の画角は 44.2度です。
狭画レンズ XF90mmF2 の画角は 17.9度です。
写真はフレーミングで9割決まります。
フレーミングに納得できなければ、色や解像感、ボケ感など台無しになります。
フレーミングに慣れるためには、画角の感覚を掴むことがとても大切です。
カメラのファインダーを覗く前に、どの範囲を切りとるか頭の中に描いてみましょう。
頭の中に描かれた範囲を両手を広げて合わせて見る。
その両手の角度が画角と考えるとわかりやすいです。
その画角に合ったレンズを選択すると頭の中で描いた範囲で切りとることができます。
画角の感覚に慣れることが必要です。
トレーニングです。
富士フイルムXFレンズ
富士フイルムXシリーズに付けるレンズもたくさんあります。
- XF14mmF2.8 R
- XF16mmF1.4 R WR
- XF16mmF2.8 R WR
- XF18mmF2 R
- XF23mmF1.4 R
- XF23mmF2 R WR
- XF27mmF2.8
- XF35mmF1.4 R
- XF35mmF2 R WR
- XF50mmF2 R WR
- XF56mmF1.2 R
- XF56mmF1.2 R APD
- XF60mmF2.4 R Macro
- XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro
- XF90mmF2 R LM WR
- XF200mmF2 R LM OIS WR
- XF8-16mmF2.8 R LM WR
- XF10-24mmF4 R OIS
- XF16-55mmF2.8 R LM WR
- XF16-80mmF4 R OIS WR
- XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
- XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR
- XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
- XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
- XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
- XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
- XC16-50mmF3.5-5.6 OIS II
- XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II
たくさん種類がありますね。
これでもまだ足りないと考える人もいます。
そういう人は、他社製のレンズを取り付けたりします。
これほどの数があるにも関わらず、どれも役割や使い所が違うのです。
驚きですね。
使い所が重複するレンズを造ったりしたら買ってもらえませんからメーカーさんも大変です。
- 何を撮る?
- いつ撮る?
- どこで撮る?
- どう撮る?
- なぜ撮る?
何かが違えば、選択したいレンズが違ってくるんです。
ズームレンズ1本では済まないのです。
不思議ですね。
今日も元気に楽しく