リコメンドの意味
リコメンドとは、情報を提供する側が、受ける側の趣向を理解して最適な情報を提供すること。
TikTokがその代表例。好みを理解して、どんどんその人に最適化されたショート動画が表示されるようになっていく。育っていく。
レコメンドアルゴリズムがどうなっているかは、外から見えない。
ちょっと怖いなぁと思うけれど、その流れは止められない。インスタグラムもリールというショートコンテンツを提供しています。Youtubeも最近になってショート動画を始めました。
リコメンド? レコメンド?
元になった英語がどちらも「recommend」なので、どちらでも良い気がします。
拒否されないようにしなきゃね。
検索の時代は、顕在化したニーズが前提。
これからは…
何か知りたいと思ったとき、どうします?
グーグルで検索する。
でもそれは、知りたい何かをある程度わかってる場合です。
検索では本当に知りたかったことにたどり着くことが難しくなっています。そんな気がしませんか?
検索は顕在化したニーズが前提となっています。でも本当に知りたいことは、その先にある顕在化していない物事であることが多い。
それで最近、増えているのがリコメンドというもの。
リコメンド
聞いたことありますか?
旧式リコメンドと新しいTikTok型リコメンド
これまでにもリコメンド機能はありました。例えば、Amazonなどのショッピングサイト。何か商品を見つけると「あなたはこれも欲しいんじゃないの?」と教えてくれます。
でも、先に出てきた TikTok、リール、Youtubeショートのリコメンドとは大きく異なるところがあります。
Amazonなどこれまでの旧式リコメンドは、情報の受け手が過去に選択した物事から趣向を合わせていきます。
TikTokでは、面白くないもの、興味のないものはスワイプして飛ばされます。インスタグラムリールやYouTubeショートも同じ。経験ありませんか?
TikTok型の新式リコメンドは、情報の受け手が過去に拒否した物事を除外することで趣向を合わせていきます。
どうですか?
似ているようで全く違うと思いませんか?
使う人によってアプリで流れてくるコンテンツが全く違ってくる。
面白いですよね。
Aさん:ねぇねぇ、TikTokでめっちゃ流行ってるこの動画知ってる?面白いよねぇ
Bさん:なにそれ、知らない。見たことないよ。
Aさん:えっ? TikTok使ってないの?
Bさん:使ってるよ。それよりこれ知ってる?
Aさん:ん? はじめて見たよ。。。それ面白いの?
知らぬ間に世界は分断されている
ニュースアプリの情報もTikTok型のリコメンドに変わってきています。興味のないニュースは拒否することができます。
そうすることで、自分が知りたい情報が流れてくるようにニュースアプリを育てていくことができるようになっています。拒否することでリコメンド精度が上がっていくのです。
情報を提供する側としては、ちょっと心配になってきませんか?
これまでは、良くも悪くもインパクトのある情報を提供することで、反応を得る手法がまかり通っていました。悪意のあるコンテンツが溢れている。
みたくもない広告、バナー広告を何度も何度も見せられていました。
TikTok型リコメンドの時代では、そんな情報は「拒否」されてしまうことになるでしょう。
拒否されたコンテンツは、二度と表示されなくなる。
情報を受ける側としては、嬉しい。嫌な情報を目にしなくてよくなるからです。みたくない広告が目に飛び込んでこなくなるから。
多くの人は、広告が嫌いなのではありませんよね?
見たくない広告が嫌いなだけです。
だから、広告全部消えてしまえっという話ではありません。
noteを含めブログもそういう方向に進んでいくかもしれません。
TikTok型リコメンドに対応できていますか?
じゃぁ、情報の受け手が気にいる情報だけを流していけば良いの?
そうとも限らない…
今日も元気に楽しく