レンズを選ぶ基準は何ですか?
先日、「56mm比較|ケンコートキナーatx-mと富士フイルムXFレンズ」の中で、レンズの重さについて少し書きました。
同じ焦点距離 56mm のレンズでも重さが色々違ったりします。
- XF56mmF1.2 R は、405g
- atx-m 56mm F1.4 は、315g
- VILTROX AF 56mm F1.4 は、290g
「56mm比較|ケンコートキナーatx-mと富士フイルムXFレンズ」の中で、単焦点レンズの場合、300g以下という縛り(選択条件)をつけていますと書きました。
なぜ、300g以下なのですか?
どうやって基準を設定したのですか?
というご質問をいただきました。
どんなレンズを使うのか。
その選択条件についてお話しします。
もちろん、その基準のあるなしは人によります。
基準があるのが正しいというお話ではありません。
あくまで、私自身の選択基準のお話です。
レンズの種類がたくさんありすぎて、何を選べば良いのか迷ってしまう。
自分にぴったりのレンズがわからない。
という方の参考になれば嬉しいです。
機材選びのポイント
いつどこで何をどのように撮るのか、なぜ撮るのかを考える。
これを考えることができれば、機材選びに迷うことは少なくなります。必要ないカメラやレンズを買ってしまうことも少なくなるでしょう。
迷うことが悪いというわけでもありません。
迷うことも楽しむのがカメラです。
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フォトグラファーな貴方を応援、月単位レンタルで豊かなカメラライフを!他の誰かが使っているカメラやレンズに対して疑問を持つことが、いかに無意味かも理解することができます。
他の誰かが「いつどこで何をどのように撮るのか、なぜ撮るのか」なんて知らないのですから。
何を撮るのか
道端に生えている草花の写真を撮っています。
機材を選ぶときのポイントの1つに「何を撮るのか」というものがあります。私の場合、上に書いたように「道端に生えた草花」を撮影しています。
どこで撮るのか
道端というのは、観光名所などではなく、何でもない日常の中にある生活道路です。
いつ撮るのか
主に散歩しているときに撮っています。
どのように撮るのか
あまりしっかりカメラを構えません。ほぼ片手で。ベテランフォトグラファーさんに怒られそうですけど、構えがラフすぎます。
なので、あまり長いレンズや重いレンズとの相性が良くありません。
そんな感じで、焦点距離が短いレンズや軽いレンズの優先度が高くなっています。
単焦点レンズの場合、300g までと決めています。私の場合、片手でもブレない重さがそれくらいだと思いました。
これが、ご質問への回答です。
XF単焦点レンズの重さ 300g までのもの
富士フイルムXFレンズの中で、300g 以下の単焦点レンズをリストアップしてみました。
型番 | 質量(約) | 使用感 |
---|---|---|
XF14mmF2.8 R | 235g | |
XF16mmF2.8 R WR | 155g | |
XF18mmF2 R | 116g | |
XF23mmF1.4 R | 300g | |
XF23mmF2 R WR | 180g | |
XF27mmF2.8 R WR | 84g | 旧型を所有。最短撮影距離が34cmなので草花写真では窮屈。スナップなら良い |
XF35mmF1.4 R * | 187g | 料理写真に使用。とても使いやすい |
XF35mmF2 R WR | 170g | |
XF50mmF2 R WR * | 200g | 草花写真に使用、最短撮影距離が39cmなので少し窮屈に感じる |
XF60mmF2.4 R Macro * | 215g | 草花写真、街撮りに使用、下がっても近づいても撮影できるのが良い |
* 所有レンズ |
重さ以外にもレンズに求めていることがあります。
最短撮影距離です。
草花を撮る場合、被写体に近づいて撮ることが増えます。
近づけないレンズだと、どうしても息苦しさを感じてしまうのです。
ただ、重さは基準を決めてましたが、最短撮影距離に関しては基準を決めていませんでした。
これまで、使ってきたレンズがどれくらいの最短撮影距離なのか、息苦しさを感じたレンズはどのくらいの最短撮影距離なのかを調べてみました。
26.7cm の XF60mmF2.4 と 28cm の XF35mmF1.4 は、使いやすく感じています。
34cm の XF27mmF2.8 と 39cm の XF50mmF2 は、窮屈に感じています。
特に焦点距離の短い 27mm で最短撮影距離 34cm というのは、草花フォトとの相性は良くありませんでした。
30cm あたりに敷居があるのかもしれません。
ただ、これは最大撮影倍率や焦点距離にも関係するので一概に言えません。
およその基準として頭に入れておこうと思います。
ご質問をいただいて、最短撮影距離についても再認識することができました。ありがとうございます。
今日も元気に楽しく