『スプラトゥーン レイダース』が発売される前に、任天堂の「開発者に訊きました」を読みました。
そこでいちばん引っかかったのが、舞台になるウズシオ諸島の話です。
先に言うと、この島は最初から今のような危険な場所ではなかったそうです。明るいリゾート地のような島として作られていたけれど、試遊した人たちの反応を受けて、大きく作り直されたといいます。
その理由が、「シャケがかわいそう」でした。
明るい島では、こちらが悪者に見えてしまった
最初の案では、シャケたちは浮き輪で遊ぶような、楽しそうに暮らしている存在として描かれていたそうです。
その島でプレイヤーがシャケを倒し、お宝を探す。ゲームとしてはやることがあっても、見た目の印象では、こちらが楽しく暮らしている相手を追い出して、持ち物まで奪っているように見えてしまう。
それは確かに、ちょっと居心地が悪いです。
私が普段遊んでいる『スプラトゥーン3』のサーモンランでは、シャケは町へ押し寄せてくる相手です。町を守るために戦うので、戦う理由は分かりやすい。
でも、楽しそうにしているシャケのいる島へ行って、お宝を持ち帰る話になると、同じようには見えません。自分が悪いやつになったような感じがしてしまいます。
島の風景を変えると、冒険の理由も変わる
そこでウズシオ諸島は、錆びた設備が残る、危険な場所として作り直されました。
敵の強さやお宝の数を変えるのではなく、まず舞台の見え方を変えたところが面白いです。
同じようにシャケと戦い、お宝を探すとしても、周りの風景が変わると、こちらが何のためにそこへ来ているのかまで変わって見えます。
写真でも、背景が変わるだけで、同じ人や同じ物の印象がかなり変わります。ゲームの世界でも、それは同じなのだと思いました。
ウズシオ諸島は、最初から荒れた雰囲気の島として見ていました。でも、その前に明るいリゾートの案があったと知ると、壊れた設備や錆びた景色の見え方が少し変わります。
難しそうなときに、誰かへヘルプを出せる
もうひとつ気になったのが、協力プレイの「ヘルプ」です。
友人同士なら最大4人で一緒に遊べます。また、どこかの誰かにヘルプを要請したり、誰かのヘルプに応えたりして、一時的に最大3人でオタカラ・ハントができます。
サーモンランがあまり得意ではない私には、かなり難しそうに見える場面もありました。いつも同じ人と約束して遊ぶだけではなく、困ったときに誰かへ助けを求められるなら、少し遊び始めやすい気がします。
ヘルプを出す側だけでなく、誰かのヘルプに応える側も、どんな感じなのか気になります。
発売前に、作られ方を読む楽しみ
ゲームは、遊び始めてから知ることが多いです。
でも発売前に、作る途中で何を迷い、どこを変えたのかを読むと、最初に島へ降り立つときの見え方が少し変わります。
危険な島だから戦う、というだけではなく、明るい島ではうまくいかなかった理由があった。そういう話を知ってから始めると、ウズシオ諸島を歩くこと自体が少し楽しみになります。
今回の「日常のおと」では、暑い日のクールダウンの話とあわせて、このレイダースの話をしました。ゲームが好きな人はもちろん、世界の見え方をどう作るかに興味がある人にも、開発者インタビューは面白いと思います。
--- 今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 ご感想や「自分はこうしているよ」といったお話があれば、ぜひコメントをもらえると嬉しいです。
ハタモトでした。
関連リンク
- 関連する音声: 日傘とアイスシャーベットでクールダウン、スプラトゥーン レイダース発売前日 - 日常のおと(LISTEN)
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- 開発者に訊きました : スプラトゥーン レイダース(任天堂)
- スプラトゥーン レイダース 商品情報・協力プレイ(任天堂)