FUJIFILM Xシリーズのカメラを使っていて、Lightroomに毎月お金を払っている理由、はっきり言えますか。
写真をまとめて管理したい。
RAW現像をしたい。
スマホやパソコンでも同じ写真を触りたい。
Photoshopと行き来したい。
そこまで使っているなら、Lightroomは便利です。
一方で、写真を見る、選ぶ、少し整える。
そのくらいが中心なら、全部をLightroomに任せなくてもよいかもしれません。
先に結論を書くと、Lightroomでなければ困る人もいれば、写真管理、RAW現像、発信用の仕上げを別々のソフトに任せても困らない人もいます。
FUJIFILM Xユーザーには、Adobe Bridge、FUJIFILM X RAW STUDIO、RAW FILE CONVERTER EX powered by SILKYPIX、Pixelmator Proなどの選択肢があります。
大切なのはソフトをたくさん覚えることではなく、自分が撮ったあとに何をしているかを見ることです。
この内容は、YouTubeでもお話ししています。文章よりも、話している流れで見たい方はこちらからどうぞ。
Lightroomに毎月払っているお金を年単位で見る
2026年7月13日にAdobe公式サイトを確認すると、Lightroom(1TB)は月額1,480円、LightroomとPhotoshopなどを含むフォトプラン(1TB)は月額2,380円でした。
どちらも年間プランの月々払いです。
月額1,480円なら、12か月で17,760円。
月額2,380円なら、12か月で28,560円です。
フォトプランには年額28,480円の一括払いもあります。
ひと月だけ見ると、そのまま払い続けられそうに感じます。けれど、年間で考えると、レンズや撮影用品、プリント、フォトブック、写真を撮りに行く交通費にも使える金額です。
もちろん、高いからやめたほうがよい、という話ではありません。毎月何にお金を払っているのか、自分でわかっているかどうかです。
Lightroomじゃなきゃ困る人
Lightroomは、RAW現像だけをするソフトではありません。
大量の写真を読み込み、評価やキーワードを付けて管理する。RAWデータ(撮影時の情報を多く残した画像データ)を調整する。パソコン、スマホ、Webで同期する。必要ならPhotoshopへ渡す。こうした流れをひとつの環境で進められます。
たくさん撮影し、写真をまとめて管理し、複数の端末で編集する人には、この一体感が効きます。仕事で使っていて、ソフトを行き来する時間を減らしたい人にも向いています。
この便利さを日常的に使っているなら、毎月のお金はソフトの機能だけでなく、作業時間を短くするために払っているとも考えられます。
Lightroomじゃなくてもよい人
では、次のような使い方ならどうでしょう。
- FUJIFILMのJPEG撮って出しが中心
- 撮った写真はFinderやエクスプローラーのフォルダーに保存している
- 必要なのは、写真を見て、選んで、探すこと
- RAW現像をするのは一部の写真だけ
- 仕上げるのはブログの見出し画像やYouTubeサムネイルなど、必要な写真だけ
- 複数端末で写真ライブラリを同期しなくても困らない
この場合は、写真管理、RAW現像、発信用画像の仕上げを分ける方法があります。
すべてをひとつのソフトに任せる便利さは減ります。その代わり、自分に必要なところだけ選べます。
見落としやすい無料のAdobe Bridge
そこで一度試してみたいのが、Adobe Bridgeです。
Adobeと聞くと、有料契約が必要だと思うかもしれません。しかしBridge自体は、Adobe公式サイトで無料と案内されています。有料のCreative Cloudプランを契約していなくても、Adobeアカウントでダウンロードして使えます。
Bridgeは、写真だけでなく、PhotoshopやIllustratorで作ったデータ、動画、PDFなどもまとめてプレビューし、整理、検索できるファイル管理ソフトです。
写真では、主に次のことができます。
- サムネイルと大きなプレビューで写真を見る
- 評価、カラーラベル、キーワードを付ける
- フィルターや検索で写真を探す
- ファイル名をまとめて変更する
- 画像を複数の形式やサイズで書き出す
Lightroom Classicが写真をカタログへ登録して管理するのに対し、BridgeはFinderやエクスプローラーにあるフォルダーをそのまま見に行くファイルブラウザーです。
写真の入った外付けドライブが接続されていなければ、その写真は表示できません。
つまり、BridgeはLightroomを丸ごと置き換えるソフトではありません。それでも「写真を見る、選ぶ、探す」が目的なら、かなり現実的な候補です。
FUJIFILM Xユーザーは役割を分けて考えられる
私が考えている組み合わせは、次のようなものです。
FUJIFILMの色やFSレシピを試すならX RAW STUDIO
FUJIFILM X RAW STUDIOは、パソコンと対応カメラをUSBで接続し、カメラ内の画像処理エンジンを使ってRAW現像するFUJIFILM公式ソフトです。
フィルムシミュレーションや各種設定を変えながら、カメラで仕上げる感覚に近い形で試せます。私は、フィルムシミュレーションの設定を組み合わせるFSレシピを探る用途に向いていると考えています。
撮影後に色を試し、気に入った設定を次の撮影へ持ち出したい。そんなFUJIFILMらしい楽しみ方を支えてくれるソフトです。
RAW現像をするならBridgeとRAW FILE CONVERTER EX
RAWも調整したいなら、写真はFinderやエクスプローラーで撮影日別に保存し、Bridgeで見て選び、RAW FILE CONVERTER EX powered by SILKYPIXで現像する方法があります。
RAW FILE CONVERTER EX powered by SILKYPIXは、FUJIFILM公式サイトに掲載されているXシリーズ、GFXシリーズ向けの専用RAW現像ソフトです。FUJIFILMのフィルムシミュレーションにも対応しています。
FUJIFILMが公式に案内しており、同社の色を生かしながらLightroom以外でRAW現像したいときに試せる、信頼しやすい候補です。WindowsとMacの両方に対応しています。
Bridgeで付けた評価やラベルが、別の現像ソフトでも完全に同じように扱えるとは限りません。
最初からすべてを連携させようとせず、Bridgeは選別、RAW FILE CONVERTER EXは現像、と役割を決めるほうがわかりやすいと思います。
JPEG撮って出し中心ならBridgeとPixelmator Pro
JPEG撮って出しが中心なら、Bridgeで写真を見て、選んで、必要な写真だけPixelmator Proで整える方法もあります。
Pixelmator Proは、写真補正、レイヤー編集、文字入れなどができるAppleの画像編集アプリです。
大量の写真を管理する場所というより、ブログの見出し画像、YouTubeのサムネイル、SNS投稿用画像など、公開に使う一枚を仕上げる用途に向いています。
今回想定しているのはMacでの利用です。2026年7月13日現在、Apple公式サイトでは、現行のPixelmator ProはmacOS 26またはiPadOS 26に対応し、Mac版は8,000円の買い切りでも購入できると案内されています。利用前に、自分のMacとOSが対応しているか確認が必要です。
WindowsではPixelmator Proを使えません。仕上げまで一体で行いたいならLightroomを続ける方法がありますし、用途によってAffinity、Canva、GIMPなどを選ぶ方法もあります。ここは「Lightroomをやめること」を先に決めず、自分が何を作りたいかから選ぶほうがよさそうです。
JPEG派とRAW派で考えるとシンプルになる
ソフト名が増えると複雑に見えますが、まずは二つの使い方で考えられます。
JPEG撮って出しが中心の人
- Finderまたはエクスプローラーへ写真を保存する
- Bridgeで見る、選ぶ、探す
- 必要な写真だけPixelmator Proなどで仕上げる
撮った時点の色が気に入っているなら、すべての写真をRAW現像する必要はありません。
RAW現像もしたい人
- Finderまたはエクスプローラーへ写真を保存する
- Bridgeで見る、選ぶ、探す
- RAW FILE CONVERTER EX powered by SILKYPIXで現像する
- 必要ならPixelmator Proなどで発信用画像に仕上げる
FUJIFILMの色やFSレシピを探りたいときは、この流れとは別にX RAW STUDIOを使います。
どちらも、最初から全部を導入する必要はありません。まず無料のBridgeで、普段の写真フォルダーを開いてみる。写真を見る、選ぶ、探すだけで足りるか試す。そこから必要な現像ソフトや仕上げ用ソフトを足せばよいと思います。
どのソフトが一番か、よりも大事なこと
Lightroomに全部任せる方法は便利です。Bridgeで写真を見て、RAW FILE CONVERTER EXで現像し、Pixelmator Proで仕上げる分け方もできます。JPEG撮って出しなら、Bridgeで選んで必要な写真だけ少し整える形でもよいでしょう。
どれが正解かではなく、どこに時間とお金を使いたいかです。
機材や撮影体験よりも、編集環境へお金をかけたい。それならLightroomを続ける理由になります。管理、現像、同期、Photoshop連携を日常的に使っているなら、無理に変える必要はありません。
でも、いまの使い方がBridgeやFUJIFILM公式ソフトで足りるなら、毎月のお金を別のことに使えます。
やっぱり、カメラとレンズにお金を使いたいじゃないですか。
プリントしてもよい。フォトブックを作ってもよい。少し遠くまで写真を撮りに行ってもよい。Lightroomをやめること自体が目的ではなく、自分が写真を続けたくなるところへお金を戻せるかもしれません。
まずは、自分がLightroomで何をしているかを書き出してみてください。その中で、毎週使う機能はどれか。Bridgeや別のソフトで足りるものはないか。そこで初めて、Lightroomに毎月払う価値が自分にあるか見えてくると思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 ご感想や「自分はこうしているよ」といったお話があれば、ぜひコメントをもらえると嬉しいです。
ハタモトでした。
関連リンク
- 関連する音声・YouTube: カメラのある暮らし「FUJIFILM Xで撮った写真、管理も編集もLightroom?」 https://www.youtube.com/watch?v=1PJWmFvPYZA
- Adobe Lightroom・フォトプラン: https://www.adobe.com/jp/creativecloud/photography.html
- Adobe Bridge: https://www.adobe.com/jp/products/bridge.html
- FUJIFILM X RAW STUDIO: https://www.fujifilm-x.com/ja-jp/support/download/software/x-raw-studio/
- RAW FILE CONVERTER EX powered by SILKYPIX: https://www.fujifilm-x.com/ja-jp/products/software/raw-file-converter-ex-powered-by-silkypix/
- Pixelmator Pro: https://www.apple.com/jp/pixelmator-pro/
参照・確認した情報
- Adobe公式サイトで、2026年7月13日時点のLightroom(1TB)、フォトプラン(1TB)の価格と構成を確認
- Adobe公式サイトで、Bridgeが無料であり、プレビュー、整理、検索、評価、ラベル、キーワード、一括書き出しなどに対応することを確認
- Adobe公式ヘルプで、Bridgeがローカルフォルダーを参照するファイルブラウザーであり、Lightroom Classicのカタログ管理とは仕組みが異なることを確認
- FUJIFILM公式サイトで、X RAW STUDIOとRAW FILE CONVERTER EX powered by SILKYPIXの用途、対応情報、フィルムシミュレーション対応を確認
- Apple公式サイトで、Pixelmator Proの対応OS、提供形態、Mac版買い切り価格を確認
- 価格、対応OS、提供条件は変更される可能性があるため、公開直前にも再確認する