2026年8月19日、Capture One 16.8.5とCapture One mobile 4.0が公開されました。Mobile側にはEnhanced Denoise、Color Balance、Heal and Clone、Keywordsが追加されています。
FUJIFILM X-E5を使っていると、ここで気になるのは「X-E5のRAFもMobileでかなり編集できるようになったのか?」というところです。
結論から言うと、X-E5のRAFはCapture Oneで編集できます。フィルムシミュレーションにも対応しています。ただし、Mobile 4.0の新機能がすべてX-E5で使えるわけではありません。特にEnhanced Denoiseは、現時点ではX-E5のRAFでは使えません。
このあたりは「Capture Oneにその機能があるか」と「自分のカメラのRAWでその機能が使えるか」を分けて見る必要があります。
X-E5のRAFはCapture Oneで扱える
Capture Oneの公式カメラ対応表では、FUJIFILM X-E5はRAFファイル対応機種として掲載されています。対応はCapture One 16.6.3からです。
Capture Oneの公式説明では、一覧に掲載されているカメラはCapture One mobileでも対応対象になっています。
つまり、まず基本となる
「X-E5で撮ったRAFをCapture Oneで開いて編集する」
という部分は対応しています。
フィルムシミュレーションも対応
FUJIFILMユーザーとしてもう一つ気になるのが、フィルムシミュレーションです。
Capture Oneの公式対応表にはX-E5も掲載されていて、PROVIA、Velvia、ASTIA、クラシッククローム、クラシックネガ、ETERNA、ACROS系、REALA ACEなどを利用できます。
RAW(RAF)をCapture Oneで開き、Base Characteristics(ベース特性)のCurveから選び直すこともできます。
ただし、このフィルムシミュレーション対応はRAW(RAF)が前提です。JPEGでは利用できません。
Enhanced DenoiseはX-E5では使えない
ここが今回いちばん注意したいところです。
Enhanced Denoise(AIを使った高精度なノイズ低減)はCapture One 16.8で追加され、Mobile 4.0にも搭載されました。
ところがCapture Oneの公式リリースノートには、現在対応しているのはBayer配列のRAWのみと明記されています。
X-Trans(FUJIFILM独自のセンサー配列)は現時点では非対応です。
X-E5が搭載しているのはX-Trans CMOS 5 HR。
したがって、Capture One mobile 4.0にEnhanced Denoiseという機能自体はあっても、X-E5のRAFには適用できません。
これは少し引っかかりやすいところです。
「MobileにEnhanced Denoiseが来た」
と
「X-E5でEnhanced Denoiseが使える」
は、同じ意味ではありません。
Capture OneはX-Trans対応を将来のリリースで予定しているとしていますが、現時点ではまだ使えません。
X-E5はテザー撮影には対応していない
もう一つ、「対応」という言葉だけでは分かりにくいのがテザー撮影です。
テザー撮影(撮影しながらPCやモバイルへ画像を送る機能)について、Capture Oneの公式対応表ではX-E5は、
- 有線テザー:非対応
- Live View:非対応
- 無線テザー:非対応
となっています。
つまり、
X-E5のRAFをCapture Oneへ取り込んで編集することはできる。
でも、
X-E5をCapture Oneにつないで撮影することには対応していない。
ということです。
同じ「Capture One対応」でも、RAWファイル対応とテザー対応は別に確認した方がよさそうです。
X-E5で現在できることを整理すると
| 項目 | X-E5 |
|---|---|
| RAFの読み込み・編集 | 対応 |
| Capture One mobileのカメラファイル対応 | 対応 |
| FUJIFILMフィルムシミュレーション | 対応 |
| REALA ACE | 対応 |
| Enhanced Denoise | 非対応 |
| 有線テザー | 非対応 |
| Live View | 非対応 |
| 無線テザー | 非対応 |
Mobile 4.0にはColor Balance(明部・中間部・暗部の色を調整する機能)、Heal and Clone(不要物の修復・複製修正)、Keywords(写真へ検索用の言葉を付ける機能)も追加されています。
ただ、今回は公式仕様上の対応範囲を確認したところまでです。実際のX-E5のRAFをMobileで扱ったときの操作感や処理速度については、実機で試してから分けて考えた方がよいでしょう。
「何が追加されたか」より「自分の写真で何が使えるか」
今回のアップデートを見ていて、RAW現像ソフトは機能一覧だけでは少し分かりにくいと感じます。
アプリに新機能が追加されても、カメラやRAW方式によって使える範囲が違うことがあります。
X-E5の場合は、Capture OneでRAFを扱えて、フィルムシミュレーションも使える。一方でEnhanced Denoiseとテザー撮影には現在制限がある。
まずはその境界を知っておけば、必要以上に難しく考えなくてもよさそうです。
撮った写真をどこまでその場で整えて、どこからMacへ持ち帰るのか。
Capture One mobileを考えるなら、次はそこを実際に試してみたいところです。
公式ソース
- Capture One 16.8.5 release notes
https://support.captureone.com/hc/en-us/articles/38417592388381-Capture-One-16-8-5-release-notes - Capture One 16.8 release notes
https://support.captureone.com/hc/en-us/articles/35747427882653-Capture-One-16-8-release-notes - Camera Models and RAW Files Supported by Capture One
https://support.captureone.com/hc/en-us/articles/360002718118-Camera-Models-and-RAW-Files-Supported-by-Capture-One - Fujifilm Film Simulations
https://support.captureone.com/hc/en-us/articles/360002589937-Fujifilm-Film-Simulations - FUJIFILM X-E5 主な仕様
https://www.fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x-e5/specifications/